問題
数学の未解決問題のひとつに「コラッツの予想」があります。
自然数nについて、
・nが偶数の場合、nを2で割る
・nが奇数の場合、nに3をかけて1を足す
という操作を繰り返すとき、初期値がどんな数であっても必ず1に到達する(1→4→2→1を繰り返す)というものです。
この問題を少し変えて、初期値が偶数の場合、初回のみnに3をかけて1を足すことから始めることとし、「最初の数」に戻るものを考えます。
例えば、2で始めた場合、
2→7→22→11→34→17→52→26→13→40→20→10→5→16→8→4→2
となります。
同様に、4で始めると、 4→13→40→20→10→5→16→8→4 となります。
しかし、6で始めると、
6→19→58→29→88→44→22→11→34→17→52→26→13→40→20→10→5→16→8→4→2→1→4→…
となり、6には戻ってくることはありません。
10,000以下の偶数のうち、上記の2や4のような「最初の数に戻る数」がいくつあるか、その個数を求めてください。
元ネタ:
第20回「今週のアルゴリズム:(改造版)コラッツの予想」正解者発表|CodeIQ MAGAZINE
わたしの考え方
- コラッツのルールを関数
Collatz(x)として定義する。 Collatz(x)をループして繰り返し、元の数字に戻ればカウンタを1増やす。1に等しくなった場合はループをbreakする。
わたしのオリジナル解答
cnt = 0
def Collatz(x):
if x % 2 == 0:
x = x/2
else:
x = x * 3 + 1
return x
for m in range(2, 10001, 2):
n = m * 3 + 1
while n != m:
n = Collatz(n)
if n == 1:
break
if n == m:
cnt += 1
print cnt
模範解答のミソ
- 関数を定義して使う点は一緒だが、模範解答では最初の数に戻る場合に
Trueを、1になった場合にFalseを返す関数を使っている。
修正されたわたしの解答
cnt = 0
def Collatz(x):
y = x * 3 + 1
while y != 1:
if y == x:
return True
elif y % 2 == 0:
y = y/2
else:
y = y * 3 + 1
return False
for m in range(2, 10001, 2):
if Collatz(m):
cnt += 1
print cnt
気づき・反省点
- range(x, y, z)とすると、3番目の引数zがstepになる。
- breakはループを抜けるが、continueはループを繰り返す。breakとすべきところをずっとcontinueで書いていて、無限ループに陥ってしまっていた。
- 修正版のほうがコードはすっきりしたように思うが、実行速度が速くなったかどうかは分からない。
参考にしたサイト
連続した数値の要素を持つリストの作成(range関数) - リスト - Python入門
Python入門 - 制御構文

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